田んぼの小さな小さな生き物たち

地元おじちゃんたちと、やまさぁーべの田んぼの様子を見てきました。今日は田んぼの微生物の話。

と、その前に雪の話も。この写真は田んぼ脇のヤブの写真です。夏はススキの原っぱになっていますが、真冬には2mの雪が積もって草は見えません。

あれ?見える…(笑)

何度もブログでお伝えしている通り、そしてテレビや新聞で報道されている通り、今年は強烈な雪不足です。まだこの時期に枯れたススキの株が立っています。んー。ここには春になるとコゴミとか山菜が出る場所なんですが、これだとちょっと不格好な山菜になるでしょうね。本来だったらマットのようにペッタリ倒れているハズの枯草の隙間から顔を出さないといけないですからね。うーむ。

そして水田。冬水にしているとはいえ、この時期には雪をかぶるのですが、今年は田面全体がぜーんぶ見えています。その分、田んぼの養分は増えているかも?というお話。

この写真は水田の表面(水の中)を撮ったものです。全体に茶色くて、所々、丸く盛り上がった灰色の泥があるのがわかるでしょうか?

この茶色いものは、おそらく珪藻(けいそう)と呼ばれる植物プランクトンの集まりと思われます。珪藻が薄く表面を覆ってるので全体に茶色い色をしているのですが、下からイトミミズか何かが泥を吹き上げたので、その場所だけ灰色になっている、というわけです。

 

ちょっと話がそれます。肥料の成分で窒素、リン酸、カリというものがあって、俗に3大栄養素なんて言われます。農家さんならだれでも知っているものです。その中でも、窒素成分は植物の成長を旺盛にする大切な要素で、肥料をまくことの最大の目的は、この窒素の供給と言っても過言ではありません。

でも、ちょっと知っている人なら疑問を抱きます。あれ?空気の8割は窒素じゃなかったっけ?そこら中肥料だらけじゃん。と、思いますよね?でも、実は一般的に植物は空気中の窒素を直接吸収することができないのです。そこで登場するのが珪藻のような微生物です。

 

珪藻は窒素固定細菌という微生物を体の中に共生させていて、この細菌は空気中(水中)の窒素を吸って植物が利用できる形にしているのです。つまり、珪藻は土中に肥料を増やす働きをしてくれています。私たちは、その肥料をお米の栽培にも使わせてもらっているわけです。うーん、ありがたや。

ライター:佐々木