冬も堰普請

記録的な雪不足です。平年であれば1mは超えていなければいけない積雪が、今年は10㎝ぐらいしかありません…。長期予報を見ても、まだ高温が続くとのこと。高温と乾燥化によるオーストラリアの大規模な森林火災のニュースが世界に報道されていますが、世界的な気候変動は本当に起こっているのだろうと実感します。雪国にとってここまで雪がないことは、全く喜べない出来事ですねぇ…。

さて、田んぼに水を引いている水路ですが、やまさぁーべでは冬にも田んぼに水を張って管理している(冬季湛水)ので、この時期でも水路のメンテナンスが欠かせません。通常の年であれば年末年始ぐらいのタイミングで降り積もった雪が落ち葉とともに水路に崩れ落ちてそれが詰まりの原因になります。何度か大雪を経てから水路を掃除しよう、と思っていたのですがいつまでたっても積もらないものだから、フライングして行ってきました。

それでも、そこそこには落ち葉や枝がたまっていて、やっぱり作業しておいて正解だったなぁと感じました。2月ぐらいにちゃんと積もったら…もう一回かな。



地味にキツイ作業中の楽しみが生き物との出会い。この時期に活発に活動している生き物は多くありませんからね。落ち葉と一緒に出てきたのは大きなおなかのヤマアカガエル。3~4月の産卵までもうしばらくお休みなさい…。

 

そして、掃除の途中で一時的にあふれた水が引くと…地面にピチピチと魚がはねていました。アブラハヤです。この辺りでは“にがっぱ”と呼ばれています。本川では最も多く見かける魚ですが、この水路に限って言えばほとんどいないので、たまに見かけるとうれしくなります。ここの水路では上流から稀に流されてくるようですが、本来の遡上ルートは下流からです。でも、ここではコンクリート護岸のために水路と本川との落差が大きく、このルートが使えません。いつかこの問題も解決したいなぁと思っています。


ライター:佐々木