有尾目

今日も週末のやまさぁーべ秋祭りの準備。ヘビやカエルの展示をする予定なのですが、その中で、今日はちょっとアカデミックに両生類のお話です。


この写真、尾っぽの長い生き物が何匹か写っています。これらは両生類です。

え?トカゲって爬虫類じゃなかったっけ?

いえいえ、トカゲじゃないんですね。イモリとサンショウウオです。つまり、爬虫類ではなくカエルに近い、両生類というグループに入ります。トカゲと違って鱗はなく、カエルと同じように水の中やその周辺に卵を産みます。爬虫類は卵からかえると、親とほぼ同じ形をしていますが、カエルは違いますよね。そう、オタマジャクシです。イモリやサンショウウオも、卵からかえると、親とはかなり違う形をしています。


さて、さらにちょっとアカデミックに。

両生類は大きく二つのグループに分けることができます。一つが無尾目(むびもく)で、もうひとつが有尾目(ゆうびもく)です。読んで字のごとくですが、カエルが前者、イモリやサンショウウオが後者ですね。写真はヤマアカガエル。これは無尾目ということになります。


最初の写真には5匹の生き物が写っていますが、実は3種類が混ざっています。下に3種類を並べた写真を掲載しました。大きさが違いますが、成長段階があるので、種類を分けるのにはあまり参考になりません。

答えを先に言ってしまうと、一番上がアカハライモリ、次がトウホクサンショウウオ、一番下がクロサンショウウオです。イモリは頭が角ばった形をしていて、皮膚はざらついた感触です。裏側から見ると一目瞭然。イモリは赤いお腹をしています。

一方、下の2種の見分けは難しいですね。よく見ると、体全体に対する尾の長さの割合が真ん中のは短くて、下の方が長いのが分かりますか?これがトウホクサンショウウオ(真ん中)とクロサンショウウオ(下)の見分けポイントです。


ん~実にややこしい、アカデミックというよりはマニアックな話になってしまいました(笑)

まぁ、やまさぁーべで実物を見てもらうと、違いが明確にわかるんですけどね。直接、私が説明しますし。というわけで、週末はやまさぁーべ秋祭りにレッツゴー!

ライター:佐々木