ライトトラップ

週末のお客様のナイトウォーク下見。ムササビはいつも通り飛んでくれました。

ホタルもそこそこ。そしてライトトラップ。今日はちょっと詳しく説明。


こちらがやまさぁーべで使っているライトトラップ。移動や設置が大変なので、もう少しコンパクトにすることが課題です。光に集まった昆虫を白いシーツにとまらせて捕まえようというわけです。


ライトならなんでもOKというわけではありません。昆虫が集まりやすい波長の光を出すライトを使用する必要があります。例えば、最近の街灯や懐中電灯などでよく使われるLEDは消費電力が少ないことや熱を持ちにくいことには優れていますが、あまり虫を集めるのに向いていない光です。いや、や、逆に虫が集まりにくいことは長所と言えるはずです。普通は(笑)。

一方で虫が集まりやすいライトは、水銀灯やブラックライトです。やまさぁーべで使っているものはコレ。特に水銀灯の投光器の角度や設置場所が大事で、林に向けて、でもある程度空間がある場所を狙います。あと大切なのは月が出ていない夜を選ぶこと。月が出ていると、そちらの方が明るいので全くと言っていいほど虫が寄り付かなくなります。



暗くなってしばらくすると、たくさんの虫たちが集まってきました。シーツに黒い点のように見えるものがすべて虫です。


一番多いのは羽アリや蛾の仲間。蛾は種類が多くて見分けが難しいのですが、大きくて目立つものだけご紹介。シモフリスズメとオオミズアオです。オオミズアオの方は子供の手の平ぐらいの大きさがあります。



大型のカミキリムシ、シロスジカミキリ。捕まえるとキーキー鳴きます。

そして鳴くと言えばセミ。今年はまだ鳴き声を聞いていなかったのですが、トラップで初記録というビミョーな出会いとなりました。種類はヒグラシ。


そして、子供たちに人気の昆虫クワガタ。今日飛んできたのはコクワガタ♂とミヤマクワガタ♀。合わせて7~8匹は飛んできました。当日はも♂のミヤマクワガタとか飛んできてくれたらいいな。


ライター:佐々木