旅の途中の若者

雪はいじくらないと消えない。これは雪国の常識です。キレイに雪が積もっている(雪面が汚れていない)と、光を反射して温度が上がりにくいのでなかなか融けません。除雪をして土を出してやると、そこから温まって雪融けが早まります。畑などでは、雪の上に真っ黒の籾殻燻炭や肥料を撒く人もいます。


毎年のことですが、雪が融けた地面には迷路が現れます。多くの場合、ネズミたちが作ったトンネルです。雪と土の間は掘りやすいのでしょう。ときどき、非常食のドングリがため込んであるのを見つけることもあります。


今日は、珍しいお客様が見学に来てくれました。お世話になっているネイチャーガイドさんが、若い人を連れてやってきました。聞くと、ヒッチハイカーを車に乗せて柳川温泉に向かう途中だったのだそう。

ヒッチハイカーのA君は関東の大学に通う大学生。飛行機で沖縄に飛んだあと、約1ヶ月の間、ヒッチハイクした車を乗りついで北海道まで行き、そこから関東に向かって南下中。これで記念すべき100台目の車だったそうです。

ビックリするのは、ただ沖縄・九州から北上するだけでなく、ジグザグに進んで47都道府県すべてを踏破することを目標にしているのだそうで、あと7つぐらいで制覇の見込みなのだそうです。さらにはお金もほとんど持たずに、この寒い時期にテントや漫画喫茶に泊まりながら渡り歩いているというからスゴイ。なんだか、顔から生命力がみなぎっている感じがしました。

若さっていいなぁ。マネしたくても、今の自分にはちょっと難しいかな。無事ゴールできることを祈っています!

ライター:佐々木