リバートレッキング下見 その②

昨日に引き続いてリバートレッキングの下見で月布川を歩いたお話。色んな生きものに出会いました。


ひらひらと流の上を飛んでいくのはカワトンボ。細い体つきで、トンボの仲間にしてはチョウのようにゆっくりと翅を動かします。川岸にはオオバギボウシの花が咲いていて、マルハナバチが蜜を吸いに来ていました。



こちらはカワガラスという小鳥。カラスと名前がついていますが、全く違うグループの鳥。まぁ、体つきは全然違いますよね。猛スピードで川の上を飛んでいく身のこなしもすごいですが、泳ぎも達者。人間だったらほぼ確実に溺れるだろう濁流の中も平気で潜っていって昆虫や小魚を捕まえます。


野鳥と言えば、今日はヤマセミによく出会いました。カワセミの仲間で、ハトほどの大きさの白黒斑模様をした鳥です。バードウォッチャー憧れの鳥の一つですが、やまさぁーべの近くでは頻繁に目撃します。残念ながら今回も写真は撮れませんでした…。リバートレッキングをしていると、足元が悪いので下を見ながら歩くことが多くなります。すると、写真のように岩に白い鳥のフン(正確には、白いのはおしっこですが…)が付いているのを見かけます。2、3歩下がって上を見ると、何ともおあつらえ向きの止まり木が。ヤマセミお気に入りの休憩場所なのかもしれません。そんなことを想像して歩くのも楽しみの一つ♪



ヤマセミ?のフンを観察していたら、すぐ真横でボトン!ボトン!と何かが落ちてくるかなり大きな音。クルミの青い実でした。表面の緑色の部分が腐ると、見慣れたクルミの実になります。川岸にはいろんな種類の木が生えていますが、オニグルミも水辺が好きな木の一つ。川の流れに乗って遠くまで運ばれるようです。頭に当たるとかなり痛そうだったので、早々にその場を退散しました。


最後はあんまりうれしくない写真。捨てられた釣り糸です。しかも針付き。野鳥の脚や翼に絡まれば確実に命取り。この岩にヤマセミがとまるのを想像したら…ゾッとします。館長佐々木も釣好きの一人ですが、これは言語道断です。意図的に捨てたのではなく、落としてしまった…ことにしておきましょう。

川はいろんな人が利用します。全てのごみを拾うのは無理かもしれませんが、こういう明らかに影響が出そうなものを見つけた時は、人が捨てたゴミでも拾って帰るよう心がけたいものです。