リバートレッキング

夏の新しい体験プログラムとして、リバートレッキングなるものを考えています。その下見をしに行きました。


昨年夏も川で遊ぶプログラムをやりました。ライフジャケットを着て川の中で泳ぐものです。これももちろん面白いのですが、もっと川の中で生きものを観察することに目的を置けないか。ということで、川の中を歩いたり、川岸を歩いたり、時には泳いだりしながら上流に向かって移動しながら生きものを探すリバートレッキングなんてものを考えてみました。まぁ、ぶっちゃけ普段からやっている調査です(笑)写真の様な場所をどんどん歩いていきます。



川の中にタモ網を入れてガサガサすると、もちろん生きものが見つかります。例えば左はカジカという魚、右はオニヤンマのヤゴです。このほかにも、サワガニなんかも見つかりました。



別に水の中の生きものを探すことだけが目的ではないので、水際にいた生きものや、落ちていたものなんかも観察対象。写真左は川岸の砂に吸水に来ていたクロアゲハ。右は川岸で見つけた動物の頭骨。どうやらノウサギのようです。



これは川岸のサワグルミの木ですが、葉っぱが一枚欠けています。よく見るとその部分に葉っぱをちまきのように巻いたものが見えます(写真をクリックすると拡大します)。オトシブミの揺籃です。中に卵が産みつけられています。


これも面白い。生きものではなく川の地形です。川岸の岩盤にすり鉢状に穴が開いて、中に丸い石が2~3個入っています。この場所、川の水位が高い時には水没するわけですが、その時に丸い石がくぼみの中を転がってすり鉢状の穴を削り出したものです。


ヘビやカエルにも出会いましした。左は美しい声でなくカジカガエル。右は日向ぼっこ中に捕まえられてお怒りのアオダイショウです。



写真は撮れませんでしたが、野鳥もいろいろいました。巣を守るためにトビを追いかけまわしているサシバとか、食べ物を探しまわるカワガラスやキセキレイなど。

せっかく川に行っても一か所で水遊びをしているだけでは気づかない生きものたち。こんな川での遊び方も面白そうです。