生きものいろいろ

日差しも暖かくて本当に春らしい1日でした。雪はもうほとんど溶けて、チョウがたくさん飛んでいました。今日はそんなお話。

林沿いに多くみられたチョウは、テングチョウとシータテハという種類。テングチョウの方はその名の通り、頭の先が天狗の鼻のようにとがってます。

シータテハの方は、翅の裏側にアルファベットのCの模様があるのが特徴です。どちらも成虫で越冬する種類なので、春一番に見られるチョウ。つまり、成虫に なったのは昨年の秋なのです。よく知られているモンシロチョウなどは、蛹で越冬するため、本格的に暖かくなって羽化しないと姿を見ることができません。


ニホントカゲも発見。幼体の尻尾はメタリックな青色をしていてよく目立ちますが、この写真の個体は成熟したオスの様で、全身茶色い色をしていました。先日は二ホンカナヘビをブログでご紹介しましたが、別の種類。普通、日本で「トカゲ」というとこのニホントカゲを指し、ニホンカナヘビとは区別します。

そして、ちょっと面白かったのは雪解け後の地面にたくさんついていた溝のようなもの。実は、アカネズミの巣穴です。正確には巣穴だった場所で、もう使われていないと思います。アカネズミは、土の浅い場所にトンネルを掘ってくらす動物ですが、雪が積もっているときは雪と土の境目にトンネルを掘ることが多く、雪が解けるとそれが見えるようになるのです。これだけ丸見えだと巣穴としての機能はないので、どこかに掘りなおしているはずです。よくよく観察してみると、トンネルのところどころに穴の開いたクルミを発見。冬の間の食事の跡ですね。まとまってフンが残っている場所もありました。ここはネズミのトイレの跡ですね。