楽器と自然のめぐみ

今日もポカポカ陽気。春が来た~と感じたのは人間だけではなく、山の鳥たちも同じ。ミソサザイのさえずりを今季初確認。野鳥は一年中鳴きますが、さえずり(メスを呼ぶ声)は春に一番よく聞かれます。音繋がりで今日はやまさぁーべの楽器の話(ちょっと無理やりな話題変更ですが…)。

館長の趣味もあって、やまさぁーべには楽器がいくつか置いてあります。ピアノ、ギター、太鼓類など。まずは弦楽器をご紹介。ギターと三線(さんしん)です。ギターの素材にされているのは木材ですが、何の木からできているか考えたことはありますか?このギターの場合、正面がスプルース、側面がマホガニー、指板(抑える部分)がローズウッドで出来ているそうです。どれも外国産の木材ですが、スプルースは日本で言うトウヒ(高い所に生える針葉樹)、マホガニーがセンダンの仲間、ローズウッドはサイカチ(マメ科)の仲間です。安いギターなのですが、そんなにいろんな木材が使われているんですね。三線の方は、言わずと知れたヘビの皮(この楽器は合成皮革ですが)と、竿の部分はゆし木(イスノキ:マンサク科)が使われています。


お次は打楽器。ジャンベと、カホンです。ジャンベはアフリカの楽器ですが、レンケ、ドゥグラなどいろいろな種類の木で作られ、打面にはヤギ皮を使うのが本式。この楽器が本式かどうかは…分かりません。カホンはペルー発祥の楽器ですが、これは大江町産のスギで作っています。


最後はディジュリドゥ。世界最古の管楽器と言われるもので、吹くとブォーと低い音が響きます。これはインドネシア製の竹でできたディジュリドゥですが、本式のものはシロアリが中を貫通したユーカリの木を使うのだそうです。

色んな素材があっていろんな音が生まれる。音楽も自然のめぐみですね。