フィールドサイン

・今日は2/29。4年に1度しかやってこない日。なんとなく、得した気分になってしまうのは私だけでしょうか?山の雪は大分融けてスカスカ。かんじきを履いていても時々ズボッと足が埋まってしまいます。お散歩しながら生きものの痕跡、フィールドサインを探しました。

・まず見つけたのはウサギの足跡(左写真)。足跡をたどってみると、枝先がナイフで切られたような跡がたくさん付いた木を発見(右写真)。


アップにしてみると、斜めにすっぱり切られているのが分かります(左写真)。これ、ウサギの食痕(食べ跡)です。鋭い前歯で柔らかい冬芽だけ切り取って食べたのですね。写真右が、食べられていない冬芽。枝の高い場所はウサギの背が届かなかったようで、多くが無事でした。ハクサンボクという木。冬芽はふわふわでおいしそうですね。


さらに足跡を追いかけてみると、他の木も冬芽が食べられていました(左写真)。でもハクサンボクに比べると、食べられている冬芽は少ない。無事だった冬芽を見てみると(右写真)、ハクサンボクに比べて硬くておいしくない…とウサギが思ったかは分かりませんが、アカシデという木です。


さらに少し足跡を追ってみると…出すもの出してすっきりした跡がありました。

・今度は違う生きもののフィールドサイン。左の写真、分かりにくいですが雪面に黒いつぶつぶが沢山落ちているのが見えますか(写真をクリックすると拡大します)?正面奥にスギの木が立っていますが、この木の周りにだけ散らばっています。写少し近づいて撮った写真が右。


さて、これは何かというとスギのタネと、その殻です。下の写真で手に持っている小さな松ぼっくりのような物を崩すと、中から小さなタネが出てきます。なぜ、雪面にたくさん散っているかというと、野鳥の群れがこの木でお食事をした跡なんです。やまさぁーべの周りにはマヒワという鳥がいて、数十羽の群れで行動します。このマヒワの大好物がスギのタネ♪ さっきまで団体さんがこの木の上に来ていたようです。

動物の姿は見られなくても、彼らがいた証拠は、自然の中にたくさん残されています。