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山で人を助ける訓練

・飯豊朝日山岳遭難対策委員会の訓練が行われました。

・本日は季節外れの雨。全国的に低気圧と暖かい空気が入ってきたことの影響です。本来であれば、屋外で行うはずだった訓練を体育館を使って実施。館長も見学させていただきました。やはり、本気で山をやっている人、人を助けるために山に入る人の装備はスゴイ。ロープを腰に結ぶためのハーネスには、カラビナというロープをひっかける金具がいっぱいくついています(写真)。最近は、これの小さい物をキーホルダーとして使う人も多いですが、本来は山の道具。本物は大きくてかなり重そうです。これとロープを使って、谷底に落ちた登山者を引き上げるためのテクニックを訓練していました。

・ときどき会話の中に出てくる「これは1/2で、こうやると1/3になる」という会話。この分数が、何を意味しているのか、横で聞いているだけの私には最初 はよくわかりませんでした。実は、ロープで人を引っ張り上げるときにかかる重さを、ロープワークで1/2や1/3に減らす方法を意味していたのでした。普 通に人をロープで引き上げると、体重60kgの人ならば、そのまま60kg以上の力で引っ張らなければ助けることはできません。これはとても大変なことで す。ところが、カラビナや滑車を使って体重を分散させると、同じ60kgの人を30kgや20kgの力で引き上げることができる、という意味なのです。す ごいテクニック。正に物理ですね。でも、これを緊急時に使えるようになるには、相当な訓練が必要だと感じました。訓練の終わりに隊員の方が言った一言。 「技術は習得するだけで、使わないで済む方がいい。」響きました!