昔の人の知恵に感動できるやまさぁーべの体験プログラム

来週末28日に行われるイベント『納豆ご飯をイチから作れるか!?』もいよいよ最終回。
その時に使う大豆の準備として、脱穀作業を数日前からしています。


昨日、足踏み脱穀機で大豆の植物体から莢と豆を分離させる作業をしました。
10月31日の「やまさぁーべ便り」本文4枚目写真の左側に足踏み脱穀機で作業しているのが見られます。
この時は稲でしたが、大豆の脱穀にも同じく使うことができます。

足踏み脱穀機で作業した後、枝を除去
莢と豆が渾然一体となっている


足踏み脱穀の後は唐箕を使って、豆とそれ以外(莢の殻,細かい塵など)を分けます。
非常に手間がかかる作業ですが、殻と細かい塵だけここまで正確に除去できることに驚きます。

昔の道具を使ってみると、昔の人の知恵の深さにすごく、すごく、感動します。
足踏み脱穀機や唐箕のように現在ではほとんど使われなくなってしまった超アナログな道具から、最先端のハイテク道具(来年見られるかも?)まで、様々な道具を見たり使ったりすることができる。
これもやまさぁーべの体験プログラムの魅力の一つだと思います。

唐箕に渾然一体となっている莢と豆を入れる
豆の入っていない殻と豆,豆入り莢が分かれて出てくる


唐箕は豆と殻を選り分けてくれますが、莢を潰して豆を出す作業は人力でしなければなりません。

これは結構手間がかかります。

唐箕を通して潰れていない莢を潰してまた唐箕にかける。これを何回か繰り返すとやっと殻の入っていない豆だけのバケツができあがります。

豆の入っている莢を壊しながら何回も唐箕を通す
唐箕の作業が終了


しかし、豆だけを取り出しても作業はまだ続くのです。

バケツの中には虫食い豆や小さすぎる豆なども混ざっているからです。
この後は豆そのものを選り分けていく作業です。
28日の体験プログラム参加者のみなさんの喜ぶ顔を思い浮かべながら、一連の作業を続けています。

虫食い豆と小さすぎる豆も混ざっている
豆を選り分ける作業


ライター:島貫