不耕起田んぼのブラシ除草

去年、普通に耕してお米を作った田んぼ。今年は耕さない不耕起田んぼに変えることにしました。

最初から不耕起にしているところは雑草が少ないのですが、ここは昨年たくさんの雑草が生えてしまったので、タネがいっぱい。そしてやっぱり生えてきました。でも、まぁここまでは狙い通り。田植えの前に除草してやれば、耕さないんだから、深い場所のタネは発芽しないはず。という仮説の元、実験開始です。

何をするかというと、田んぼに水を張ってデッキブラシでこすります。デッキブラシ除草とネットで検索すると、結構実施例が出てきます。不耕起田んぼなので耕したくない。だから、表面だけ泥をかき混ぜて芽吹いたばかりの雑草を浮かそうという作戦です。


結果は写真の通り。緑色のが葉っぱで、白い毛のようなものが根っこ。効果絶大です。冬季湛水をしていたので田んぼの表面はイトミミズや微生物の働きでトロトロになっていて、草が浮きやすくなっています。雑草は一度浮かせてしまえば、風に流されて田んぼの端に寄ってくれます。

一番厄介だった雑草のヒエ。タイヌビエという種類だと思います。今の時期は水の中に頼りなくゆらゆら揺れているだけの細い草ですが、成長すると稲の背丈を追い越し、稲株を押しのけて成長します。これが蔓延ると大きな減収になります。ブラシでこすると、発芽した種ごと浮いてきました。


これもよく浮いた雑草。コナギの新芽です。成長すると田んぼの水面が見えないぐらいに一面を覆って、やはり大きな減収につながります。

一方、なかなか浮いてくれない雑草も。それがこのホタルイ。タネでも増えますが、塊茎と呼ばれる球根のような塊からも増える多年草です。この塊茎が深く埋まっているので、ブラシではほとんどのものが残ってしまいます。これは手で取り除くしかない。


田んぼ1枚1枚、全部状況が違います。そこが面白いところ。またの機会にご紹介します。

ライター:佐々木