地図とコンパス

今日は山で使う地図のお話です。


国土地理院が発行している25000分の1地形図です。一般的に、山登りをする人がよく使う地図です。道路地図とは違って、お店や施設の名前が細かく書いてない一方、等高線で標高が細かく表現されていて、山の形などが分かります。


この地図、コンパスとセットで使います。山登り中、見晴らしのいい場所に出て、高い山や山の下に見える目立つ建物などを目印にし、コンパスで方角を図って自分の進路や位置を割り出します。

日本では、一般的に地図は上が北になるように作られています。でも、実際にコンパスで北を調べると、地図の北よりも7度ほど西に角度がずれます。地図のわきにもそのような表記があります。これを磁北線といいますが、厳密に山で自分の位置を測定したいときは、この磁北線を踏まえて測らないと位置にズレが出てしまいます。そこで、予め地図に磁北線を引いておくと便利です。地図上では1kmが4cmなので、4cmごとに線を引いておくのが一般的です。



山の地図には昔から決まった折り方があります。余分な部分を裏側に折込んでたたむと手のひらサイズに。これをポケットに入れて山歩きします。



コンパスは、こういう読図用のプレートコンパスを使います。これを使って現在地を測定する方法までここで書いていると、話がとっても長くなるのでこの辺でやめておきます。

昨日はツェルト(非常用テント)、そして今日は地図とコンパスの話。なぜ、こういう話題になったかと言うと、館長佐々木、明日から日本山岳ガイド協会というところの研修に行ってまいります。その予習を兼ねてのご紹介でした。

ライター:佐々木