稲の乾燥の方法

町内の田んぼは稲刈りされて裸ん坊になっているところが増えてきました。収穫の季節ですね。今日は朝から雨でしたが、夕暮れ時には夕焼けが見えて田んぼの水たまりに映ってキレイでした。

田んぼのお米って、収穫されたあと、どう処理されていくか考えたことがありますか?私は、自分が今年田んぼをやってみるまで、深く考えたことがありませんでした。

 

写真は本郷地区の田んぼ。先日稲刈りしたふくしま30年プロジェクトの田んぼには、稲杭がたくさん立っていますが、この田んぼにはありません。この田んぼは、コンバインと言う乗用の稲刈り機で刈り取りと脱穀が同時にされています。稲わらは粉砕されて田んぼに戻り、籾(もみ)は運ばれていって機械乾燥されます。

 

つまり、ここで乾燥は行わないので、稲杭がないというわけ。

さて、こちらは町内の別の場所の田んぼ。手前の方でビニールをかぶって立っているのが稲杭。うちの田んぼと同じです。奥に並んでいるものも稲を乾燥しているところなのですが、手前の稲杭とはちょっと雰囲気が違います。

近づいて写真を撮りました。

下の写真は「はせ掛け」という方法です。はせ掛けは、杭を組んで物干しざおのようなものを作り、束ねた稲を並べてひっかけていく方法です。写真の場合は、横木が三段に組まれているようですね。稲杭に比べると風通しが良いので、上下の入れ替えはせずに乾燥し、仕上げ乾燥も必要ない場合が多いそうです。でも、稲杭に比べると木材が何倍も必要で、組み立てにも時間がかかります。

 

一方、「杭掛け(稲杭)」の方は、地面に垂直につき立てた1本の杭に短い横木のストッパーを付け、それに稲をひっかけて積んでいき、乾燥させます。この方法は場所をとらないのと、杭が少なくて済むのがメリットですが、風通しが悪いので乾燥しにくく、乾燥途中(半月ぐらい)で上下を入れ替える作業が発生。それでも乾かないと仕上げの機械乾燥を行います。

 

どちらの方法も、一長一短です。

共通して、乾燥後はハーベスターという機械で脱穀して籾にします。昔は脱穀には「せんばこき」という道具を使って手作業したそうですが、もちろん、今は使う人はいません。その後は、精米して籾殻や米ぬかを取り除くと、いつも見ている白いお米になるわけです。

杭掛けにしろ、はせ掛けにしろ、自然乾燥の工程を入れた方がおいしいお米になるということですが、効率よく作業をしなければいけない面積の大きな田んぼではなかなか難しい事のようです。

 

農家の方によると、農業機械を使った最近の水稲栽培では、「一反(10a)、一作業30分」と考えて作業計画を立てることが多いそうです。田起こし30分、田植え30分、稲刈り30分、といった具合。早いですね~!こないだ50人で稲刈りして丸一日かかったもんなー。