やっぱりいた~!!探していたチョウチョ

今度のGW企画で登る予定の山に下見に行ってきました。地元の方のご厚意で入らせていただくことになった山ですが、きちんと整備されていてとっても綺麗な雑木林が残っています。そこで見つけた生きものの話。


まず見つけたのはサシバというタカ。道路沿いの電線にとまっていました。精悍な顔立ちですね。カラスより少し小さいぐらいの大きさです。春先になると沖縄や東南アジア方面から渡ってきて繁殖します。彼らの主食はヘビやカエル、トカゲなど。ヘビが好きな人はあまりいないかもしれませんが、こういう生きものにとっては大切な食料だったりします。


林に入ってみると、日当たりのよい場所ではブナの葉っぱが芽吹き始めていました。遠すぎて写真を撮ることはできなかったのですが、ヤマザクラも開花したようです。足元にはたくさんのカタクリが咲き、とっても気持ちのいい散策ができます。


そして、これが今日一番の収穫。ヒメギフチョウというアゲハチョウの仲間です。このブログで何度も話題にしている、スプリングエフェメラル(春の短い期間にしか見られない生きもの)の代表選手。全国的にも絶滅が心配される種類です。採集マニアもいるので詳しい場所までは書くことができません。基本的に山は私有地なので、勝手に入って網を振り回したりはしないでくださいね!

自然に詳しい地元の方の話によると、町内でヒメギフチョウが見つかった記録はこれまでないとのこと。周りの市町村では記録があるのだから絶対いるはず…と探し続けたよそ者のカンが当たりました(笑)

写真右は、交尾をしているところです。この後、メスは産卵して一生を終えるわけですが、幼虫は、ウスバサイシンという植物を食べて成長します。この植物が、アリにタネを運んでもらうという、これまた変わった植物。ヒメギフチョウは豊かな自然の象徴なわけですね。