ミズバショウとテンとヤマドリ

今日は朝から本降りの雨。でも明日、お客さんがたくさん来てくれる予定なので、スタッフは準備に追われました。ということでブログでご紹介するネタがなく…休館日だった昨日の話です。山菜を採りに山に行ったのですが、その道中で見つけた生きものたち。

まずはヤマドリ。山にすんでいる鳥のことを、総称して呼ぶ場合もあるようですが、今日ご紹介するのは種名がヤマドリという生きものです。キジによく似ている鳥ですが、キジほど派手な色ではありません。でもオスの頭は真っ赤に色づいてとても綺麗(写真)。そして食べても旨い(笑)猟師さんたちが狙う鳥の一つですね。やまさぁーべの周りにはたくさんすんでいますが、警戒心が強いので写真を撮るのはなかなか難儀です。

お次はホンドテンです。イタチの仲間ですね。東北地方のテンは、冬季には頭と尾の先が白く、他クリーム色っぽい色になるので“キテン”と呼ばれることもあります。雪の中で保護色になるための進化でしょうね。夏にはもう少し茶色っぽい色になります。ちなみに東北より南の地域には、冬もあまり黄色っぽくならない“スステン”が多くすんでいます。遺伝的な差はあまりないそうです。さて、今回テンに出会ったのは、冬期間は雪で閉鎖になっている山の道路。雪解け後の道路にたまっていた枯れ枝や落ち葉の塊に一生懸命に体をこすり付けていました。縄張りを主張するマーキングだったのでしょう。

最後は童謡「夏の思い出」で有名なミズバショウの花。歌詞に出てくるように尾瀬には大群落があって有名ですが、雪の多い地域の湿地では見る事ができます。隣の朝日町(4/8訂正:西川町)の大井沢という地域では、田んぼの周りにふつうに生えているのですが、やまさぁーべの周りではあまり見かけたことがありませんでした。今回は、林道を山の上の方まで登ってみたところ、昔の棚田の後に小さな群落ができているのを発見。やっぱりキレイです。白く大きな花びらのように見える部分は、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる部分ですが、花ではなく葉っぱが変化したもの。その真ん中にある黄色い棒のような部分が小さな花の集まりです。

エコツーリズムの舞台としてはまだ無名の大江町。探せば魅力はまだまだまだまだ…いっぱいありそうだ♪