カタクリの花

今日は春のお花をご紹介。

カタクリの花が咲いていました。今シーズン初記録です。咲いていたのはまだ2株だけ。ほとんどは葉っぱが出てきたばかりか、まだつぼみの状態。でもこれから一気に花の数が増えていきそうです。カタクリはスプリングエフェメラル(春の儚いもの)と呼ばれ、春の短い期間にだけ見られる植物です。林の地面に生える植物なので、雪が融けてから、木々の葉が出る前の短い期間が彼らにとっての正念場。暖かくて、林の地面に日光が入るこの期間に一気に葉を広げて光合成します。また、同時に花を咲かせて子孫を残します。そして、木々に葉が生い茂る頃には、光合成エネルギーを貯め込んだ地下茎だけを残して地上部は枯れてしまいます。また来年まで眠りにつくわけです。そんなことで、花を咲かせるだけのエネルギーを蓄えるにはとても時間がかかり、タネが落ちてから花が咲くまでに7年もかかります。

つくしもたくさん出ていました。こちらは、スギナというシダ植物が胞子を飛ばすために出している部分です。先っちょを触ると緑色の胞子がたくさん出てきます。つくしが出ているのは春の時期だけですが、その後は緑色の細長い葉っぱをしたスギナとして、秋までずっと地上部に顔を出して光合成を続けます。前述のカタクリとはここが大きく違いますね。

なんだかんだで平成27年度も今日でお終い。明日でやまさぁーべはオープンから丸一年になります。ご利用いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。なお、明日からレンタルスペースの料金が改訂になります。この1年、とてもご要望が多かったので、これまで積極的にはお貸ししていなかったワークスペースや食堂をレンタルできるようにしました。全体に料金は上がっていますが、宿泊の方はこれまでとあまり変わらなくなるよう割引設定を設けています。ぜひご利用ください。