大江町七軒地区の昔の暮らしを思い出しながら、山を歩いたり、食料が貴重な時代のごはんを再現して食べるごはんの会がやまさぁーべで開かれました。
ここ大江町は冬の積雪が2~3mの雪国です。ふきのとうが顔を出しはじめたこの時期でも雪が残っているほど。長い冬を越すために日々の焚きもの集めは欠かせません。「枯れ木かき(かれこかき)」とは、枯れた木の枝を落として歩き集めることです。集めた枝は冬の暖をとるための焚きものとして使うことができます。通常薪は1年以上乾燥させて使いますが、枯れた枝はすでに乾燥しているのですぐに使うことができます。今日は、地元の方に先生になっていただき、みんなで枯れこかきをしました。なが~いカマのようなものを使って、高い所にある枯れ枝を落としていきます(下の写真)。
枯れこかきがおわったら食堂へ移動してみんなでごはんの準備(写真)。
今日の昼食のメニューは、
*雑炊まんま
*大根と人参の油炒め
*ひょう(スベリヒユ)のお浸し
*漬物各種
食料が貴重だった時代、特に冬の間は、少ないお米でお腹をいっぱいにしようと味噌汁に余ったご飯を加えて食べ、汁気の多い食事でお腹を膨らませたそうです。保存の効く根菜類をよく食べていたということで、大根と人参を油で炒めたものもありました。畑に生える雑草だって貴重な食料。夏の間採ったものを乾燥させておき、冬に戻して食べます。薄味のごはんを食べながら、いかに現代は味の濃いものばかりを食べているのかと、普段の食事を見直すきっかけになったことでしょう。
昼食の後は、みんなでブナの薪割り体験(写真)。割った薪はお持ち帰り自由ということで、みなさん一生懸命薪割りに挑戦していました。
今回参加されたのは先生役の地元の方を除き、ほとんどが町外の方でした。町内外の方が作業を通して交流しながらお互いにいろんな質問をしあっていたのがとても印象的でした。参加者は18歳~91歳!年齢も様々。ここまで世代と地区を越えた活動はそうそうないと思います。またこんなイベントがあったらおもしろいですね♪