早春の風物詩

風が強く、小雪が舞う一日でした。でも積もる程ではないですね。だんだんと、本格的な春に近づいています。

やまさぁーべ前の月布川では、川沿いの雪がだいぶ融けて土が見えています。水はまだ澄んでいますね。これから本格的な雪融けが始まると、“雪代(ゆきしろ)”と呼ばれる雪融け水が川に大量に流れ込みます。雪代には有機物がたくさん含まれているので、川が白っぽく濁ります。悪い言い方をすれば、少し川が汚れるわけですが、この有機物は海まで流れてプランクトンの栄養となり、豊かな海産物がを育むわけです。期間限定のほどよい「汚れ」は自然のサイクルの中でとっても重要なものです。


こちらは川ではなく、池。しばらくぶりに見に行ってみると…、おお!あった!ヤマアカガエルの卵です。早春の風物詩ですね。やまさぁーべの周りには9種類かのカエルがすんでいますが、その中では一番早い時期に卵を産みます。写真には二つの卵塊が写っていますが、それぞれ1匹のカエルが産んだもの。なぜ大きさがこんなに違うのでしょう?実は、産んだ日がずれているからです。左側の大きい方は、産み落とされてから数日が経過しています。右側はおそらく、昨夜産み落とされたものでしょう。カエルの卵は、黒い粒(オタマジャクシになる部分)が透明なゼリーで包まれていて、それがいっぱい集まって卵塊になっています。でも、産み落とされた瞬間には、実は透明部分がなくて、一つの大きな黒い塊に見えるのです。それが時間がたつと、だんだん水を吸って透明部分が現れ、見慣れたカエルの卵になります。

ちなみに、ヤマアカガエル産卵の記録は昨年より半月早いです。やっぱり暖冬だ。再確認。