無事で何より。

食堂で、薪ストーブを使った料理の研究&昼食をしていた時、突然外から「ガン!!ケケケケケ…!!」という衝撃音と生きものの悲鳴が聞こえてきました…。外とに出て確認してみると…。

やっぱり…。2Fの窓ガラスにぶつかった鳥が落ちて、頭から雪に突き刺さっています。全く動かないので拾い上げてみると、まだ息がある。こういう場合、首の骨が折れてしまう事が多いのですが、この子は大丈夫そうだけど…。しばらく手の中に入れて様子を見ていると少しずつ動き出しました!おお!これはいけるかもしれない!

鳥の種類はアカゲラ。キツツキの仲間です。せっかくなので…、という表現は不謹慎かもしれませんが、アカゲラをこんな間近に観察する機会は滅多にないので写真を撮らせてもらいました。鋭く長いくちばしです。これで木に穴を空けて食べ物となる虫を探したり、巣穴を掘ったりするわけですね。後頭部が赤いのはオスの特徴。メスは黒い色をしています。もう一つ特徴的なのは尾羽。触ってみると、とても固いことが分かります。キツツキの仲間は、その名の通りくちばしで木をつつく訳ですが、その時に首や背骨にかかる衝撃はかなりのもの。実は、穴掘り作業をするとき、鋭い両足のツメで木にしがみつくと同時に、尾を木に押し付けて体を3点で支えるんです。そうすると、尾がつっかえ棒のようになって、つつく衝撃に耐えられるという事なのです。上手くできているものです。右側の写真は、手の平で木の幹を表現しているつもりです。イメージできますか?


1時間ほど、段ボールの中で休ませると、元気になりました!最初動けなかったのは脳震盪だったのか、気絶していたのか。外に出してやると、一直線に森へ帰って行きました。